こんにちは、マリモです!
現在、空き事務所だった物件をDIYで内装リフォーム中です。
今回は、コンクリート床をDIYする方法について徹底解説します!
内装DIY記事はこちら。
この記事は、以下のような人におすすめ!
・内装をDIYしている人
・汚い床に悩んでいる人
・コンクリート床をDIYするか迷っている人
・コンクリート床DIYの方法が分からなくて困っている人
やって良かった!
1年前、約40㎡のフロアをコンクリート床へDIYしました。大変でしたが、出来上がったコンクリ床の質感は最高でした。
施工後は色んな角度から床を見つめたりなでなでしたり、横になったり。。自分でDIYした達成感は半端ないです。
素人にもできます!
決して楽ではありませんが、素人でもできる作業です。私がそうでした!
この記事では、私がコンクリート床DIYで得た情報を完全解説しています。
DIYしようか迷っている方、是非記事を読んでチャレンジしてみてください。
では、始めましょう!
ビフォーアフター
コンクリ床にするとどう変わるんでしょうか。
施工前後を見比べてみましょう。
Before
DIY前の状態です。
コンクリートの上から塩ビシートが貼ってありました。施工後20年が経過し、汚れや痛みが目立ちます。
このまま使うという選択肢はありませんでした。。
After
DIY後です。
床がコンクリになりました。シンプルでモダンな印象になります。
アップにするとこんな感じです。この質感、伝わって欲しい。。
漆喰やシンプルな壁とよく合います!
【必要なもの】=「3Kを受け入れる覚悟」+「近隣の理解」
ただし、コンクリ床作業をするには条件が2つあります。
1、ちょっと覚悟しとく
はっきり言って、テクニックは必要ないっス。
ですが、典型的な「3K」作業なので、それなりに覚悟が必要デス。
よ〜く情報を集めて、心の準備をしておきましょう。
2、近隣の理解
この作業で1番やっかいなのが、【騒音】と【粉塵】です。
グラインダーでコンクリートを削るので、大きな音と粉塵が発生します。
周囲に民家や店舗がなければ心配いりませんが、そうでない場合が多いでしょう。
近隣住民への事前の説明や、極力迷惑をかけない様な工夫が必要になります。クレームに発展した場合は工事中断という最悪の状態にも陥りかねません。。
ご近所問題をクリアしてから作業に着手しよう!
必要な金額
ここ重要!いくらかかるのか?
私がこの作業の為に実際に購入したもののリストです。
購入したもの | 金額 |
---|---|
ディスクグラインダー + グリップ | ¥9,545 |
研磨ディスク5枚 | ¥6,094 |
防塵マスク | ¥1,907 |
防塵マスクフィルター | ¥4,560 |
ケレン2枚 | ¥2,500 |
スクレーパー | ¥1,919 |
スクレーパー替え刃 40枚 | ¥1,704 |
イヤーマフ | ¥866 |
トップコート 30㎡ ×2セット | ¥34,320 |
集塵機 | ¥7,686 |
噴霧器 | ¥1,080 |
合計 | ¥74,737 |
このリストは、2022年4月時点での実際の購入金額です。残念ながら現在(2023年4月)は全ての資材が値上がりしています。
今なら、ざっくり8万円ぐらいかな。。
当時、私は集塵機の存在を知らず、集塵機なしで作業をしてしまったのですが、絶対に買っておいた方が良いのでリストに追加しています。
8万円、安くないですよね。でも業者に頼んだらこんな金額ではすみません。
それに、購入したグラインダーや集塵機はその後のDIYでかなり役に立ちます。
工期
工期も重要なパラメーターですね。
以下、私がコンクリ床DIYするのに実際にかかった日数です。
作業内容 | 工期 |
---|---|
塩ビシート剥離 | 5日 |
ボンド剥離 | 5日 |
グラインダー研磨 | 7日 |
水拭き | 1日 |
乾燥 | 2日 (ノーカウント) |
トップコート塗布 | 4日 |
合計 | 22日 |
22日! そんなに時間かけれませんよね。。
大丈夫!安心して下さい。これは私が1人で作業して掛かった日数です。しかも、情報不足で無駄な方法を試したりして、かなり時間を無駄にした結果です。
この記事では私の反省を活かし、効率的な方法を説明しています。記事を読んで作業すれば、1人なら2週間、2人なら1週間で終わるでしょう。
できれば家族や友人の手助けが欲しい。。
作業全体の流れ
ここからは、作業内容について説明していきます。
まずは、作業の大きな流れを把握しておきましょう。
Step 1
塩ビシート剥離
コンクリートの上に貼ってあるシートを剥がします。
Step 2
ボンド剥離
コンクリート表面に残っているボンドを剥がします。
Step 3
グラインダー研磨
ボンドを完全に削り取ります。
Step 4
トップコート塗布
コンクリート表面に保護塗料を塗ります。
作業イメージが掴めたでしょうか?
では具体的に1つずつ解説していきます。
1、塩ビシート剥離
作業の概要
コンクリートに貼り付いているシートを剥がします。
シートは長いものから短いもの、タイル状やクッション状など、様々な種類がありますが、やる事は同じです。とにかく剥がします!
ちなみにこれをやると、もう後戻りはできません。
「後戻りできない」と聞くと恐ろしく感じますが、考え方を変えればそこがプラスに働きます。
「後戻り出来ない」 = 「最後までやるしかない」 = 「始めさえすれば勝利が確定!」
■ボンドが裏ボス
シートはボンドでがっちりと接着されています。後々気付く事になりますが、実はボンドを取り除く事がこのDIYプロジェクトにおいて作業の大半を占めています。実に工期の半分以上!
この闘いにおいて、ボンドこそが本当のボスキャラなのです。
必要なもの
- カッター
- ハンマー
- スクレイパー
後からも書きますが、ここで使うスクレイパーとは、いわゆる金属ヘラの事です。必ず、ハンマーで打てるタイプのものを購入して下さい。
私はハンマーで打ちすぎて壊れ、2本使いました。予備があると作業中断しなくてすみます。
注意点
ボンドで肌荒れしますので、長袖長ズボンで作業しましょう。
作業手順
欲張らず、30cm幅くらいにしておきましょう。
引っ張って剥がす時に楽です。
スクレイパーを床とマットの隙間の奥までハンマーで叩き入れます。
何度もスクレイパーを隙間に叩き入れ、床とシートの間の隙間を広げていきます。
これを繰り返し、手で掴める範囲を作りましょう。
つかみしろが出来たら、掴んで、
綺麗に剥がれる範囲だけ剥がしましょう。
無理に剥がすとシートの粘着面が細かく残ってしまい、
取り除くのに時間がかかります。
スクレイパーをたくさん打ち込んで、隙間をたくさん作っておくのが綺麗に剥がすコツです。
剥がし始めはどこからでもOK
剥がしやすいところから攻めていこう!
見た目以上に重労働です。休憩をしっかり取りながら作業して下さい。
2、ボンド剥離
次はボンド剥離です。これも忍耐が必要な作業です。
作業の概要
塩ビシートを剥がすと、コンクリート表面にはまだびっしりとボンドが残っています。グラインダーで研磨しやすい状態を作るため、残ったボンドをスクレイパーで削り取ります。
ちなみにこの状態からのグラインダー研磨も試したのですが、
うまく行きませんでした。。
やはりこの工程は必要です。
必要なもの
- カンザワの30cmのスクレーパー
- 替え刃30〜40枚
勇者の剣
商品名指定します。何も考えずにカンザワの30cmのスクレーパー買って下さい。遠回りしないで済みます。
試行錯誤してこれに辿り着いたのですが、使った時は感動すら覚えました。コンクリ表面のボンドをまるでカンナをかけるかの如く削り取る事ができます。これはコンクリ床クエストの裏ボス、ボンドを倒す為の勇者の剣(つるぎ)なのです。
ややこしや〜!
スクレイパーと呼ばれるものには2種類あり、
ひとつは金属ヘラ(塩ビシート剥がしの時に使ったやつですね。)
もうひとつは持ち手がついたカッターの様なものです。ややこしいですね。。
スクレィパー!
カンザワの商品は「スクレィパー」と、商品名に小さな「イ」が入っています。この謎のこだわりのせいでAmazonの購入履歴から探し出すのにひと苦労しました。。こだわりが商品のクオリティーだけでなく、商品名においても炸裂しています。カンザワさんすげぇ!
「スクレィパー」ってどう発音すんだ?
刃の交換は頻繁に
コンクリートの表面を削るので、あっという間に切れ味が落ちていきます。刃の切れ味は作業効率に大きく影響するので、カッター刃は頻繁に交換しましょう。私は40㎡のフロアでなんと40枚から50枚もの替え刃を使いました。替え刃は多めにに準備しておきましょう。
もったいないけど、ここは割り切って!
作業手順
場所により、程度の差はありますが、ほぼ全面ボンド残りがあります。
押し入れの中など、歩行頻度が低い場所はがっつり残っています。
これをフロア全面やります。。
作業前後で表面の違いが分かると思います。
右側の状態になるまで削り取りましょう。
地味でつらい作業ですが、こういうのが好きという変わり者もいます。私がそうでした。。地味作業は自分の内面と向き合う良い機会でもあります。。
マ、マインドフルネス!
3、グラインダー研磨
サァ、いよいよ来ましたボスステージです。一番辛い作業です。ここさえ乗り切れば後は楽です。頑張りましょう。
作業の概要
コンクリートの表面にはまだボンドが残っていますので、グラインダーで完全に削り取ります。
ボンドが残った状態のままトップコートを塗布しているDIY施工例も見かけますが、あまりおすすめできません。その箇所にはトップコートが定着しにくいからです。
必要なもの
- グラインダー + ハンドル
- コンクリート研磨用ディスク
- 集塵機
- 延長コード(防塵用)
- 防塵マスク
- イヤーマフ
- 保護メガネ
必要なものが多くなって来ましたね。ひとつずつ説明していきます。
グラインダー
グラインダーは安いものでも問題ありませんが、その後も活躍してくれます。長く使えるものをおすすめします。私はマキタを選びました。リセールバリューも高く、メリカリなんかでも高めに売れるでしょう。
ハンドルは必ず購入しましょう。腕への負担をかなり軽減できます。
コンクリ床DIYのMVP
私のグラインダーです。今ではスタンドに収まり、切断機として第2の人生を送っています。彼は間違いなくコンクリ床DIYのMVPです。
研磨ディスク
グラインダーに取り付けるディスクです。コンクリート研磨用のディスクを選んでください。
私はTAKAGIのものを使いました。
集塵機
これ、絶対必要なやつです。。私は集塵機無しで作業して相当苦労しました。後から購入し、あまりの便利さに驚きました。。
E-valueの集塵機はコスパも良く、おすすめです。
延長コード
延長コードがあれば広い範囲をグラインダー作業できます。というかこれ無しではやってられません。粉塵が酷いので、延長コードは家庭用のものではなく、「防塵用」や「現場用」と記載のあるものを準備しましょう。これも今でも大活躍。
防塵マスク
紙マスクは役に立ちません。現場で使われている、機密性の高いものを購入しましょう。
私はシゲマツのものを選びました。フィルタは1日1回交換。20枚購入しました。
イヤーマフ・保護メガネ
保護メガネ:
モデルは私の息子です。
見た目はヘッドホン。騒音から耳を守ってくれます。なんかプロっぽく見えるという効果もあります。
電動工具使用時の恐怖感の軽減に効果があります。初めてグラインダーを使う方は購入をおすすめします。
保護メガネ:
作業しにくいのですが、付けた方が良いでしょう。グラインダー作業中、コンクリート片が目に飛んでくる可能性もあります。
ダイソーで買えます!
防塵マスクは絶対
ドライアイスを炊いている訳ではありません。。コンクリートの粉塵です。
私は最初の3日ほどを紙マスクで作業し、肺に痛みを感じました。その後すぐシゲマツの防塵マスクを購入。肺の痛みは無くなりました。
これは必ず必要です。
作業のポイント
削っている間は粉塵でコンクリート表面が見えにくくなります。
削りもれや、どこまで削ったかを見失わない様な工夫が必要です。
私はこんな感じで作業しました。
- 削る前に脳内で削る範囲の目測を付けておく
- 「削っては表面確認」を繰り返す。
- 削ったラインに目印となるものを置く。
換気できない状況下では、少し削っただけで室内が粉塵でホワイトアウトします。そのまま作業継続は難しいので、一旦集塵機で粉塵を吸い、視界を確保しましょう。
粉塵除去には霧吹きで水を吹くのもおすすめです。粉塵が水分を吸って床に落ち、集塵機で吸いやすくなります。
焦らず、地道に【削る】→【掃除】を繰り返しましょう。
私は無知でホウキを使いましたが、みなさんは必ず集塵機を使って下さい!
壁際や部屋の角、押し入れの床は粉塵の逃げ場が無い為、一瞬で目の前が真っ白になります。
1回に削る量を減らし、少しずつ進みましょう。
押し入れの床はとにかくヤバい!身の危険を感じるレベルの粉塵!
こんな工夫で乗り切りました。。
- 削ったらすぐ霧吹き
- 現場用のクリップライトで照らす
- 削った直後は押し入れから一旦避難
4、水拭き
ここまで本当にお疲れ様でした!あとはボーナスステージからのエンディングです。
作業の概要
トップコートを塗布する前に、コンクリート表面を雑巾で水拭きし、コンクリート表面のゴミや粉塵を除去します。ゴミや粉塵が残っているとその上に塗布したトップコートが剥離しやすくなります。
私は、水拭きした後、真夏に2日間かけて乾燥させました。季節、天候に応じて十分な乾燥期間を確保して下さい。コンクリの乾燥もトップコート定着に必要な条件です。
ここでは床を濡れ雑巾で拭き取るだけですので、細かい説明は省きます。
5、トップコート塗布
いよいよ最後の作業。感動の瞬間です!ここまで来れた方なら楽勝です。作業が終わる寂しさすら感じるかもしれません。これまでの苦労を思い出しながら作業しましょう。
作業の概要
トップコートと呼ばれるコンクリート保護塗料を塗り、表面をコーティングします。
トップコートについて
今回はシリコン系のトップコートを塗布しました。
「アクアカラー」と「ユカクリート 水系クリヤー」という2つの商品で悩み、最終的にアクアカラーを選びました。色も死ぬほど迷ってマットのクリアを選択。決め手は施工例の画像でした。
トップコートにもいくつか商品がありますが、ほとんどがプロモーション不足で施工例の画像がほぼありません。唯一、アシュフォードジャパンのアクアカラーだけがしっかりとページに施工例を掲載しています。もったいないですね。
アクアカラー:https://www.ashford.co.jp/construction.html#aqua
私は「マットコートセット」を2セット、楽天の大橋塗料で購入しました。
アシュフォードジャパン公式よりもポイント分お得です!
- トップコートを塗らず、削ったコンクリートのまま使っても良い?
-
それはやめておきましょう!全くおすすめしません!
トップコートを塗布しなければ、粉塵は常に発生し続けます。室内では健康被害が出ますし、床に触れた衣服は白く汚れます。また、コンクリートが水分を吸い込み、劣化の原因にもなります。良いこと無しです!
アシュフォードジャパン「アクアカラー」とは。
- シリコン系保護塗料。
- サイト内の情報量が多く、施工例もおしゃれ。
- 表面の光沢あり/なし の他、カラーも20色選べる。
- オプションで滑り止めもあり
色をつけるなら、アクアカラー一択!
艶消しクリヤーならユカクリートでも良いかも。
滑り止めの「ノンスリップパウダー」というモノがあります。私は滑り止めなしで施工したのですが、ちょっと滑りやすく感じました。気になるなら滑り止めも施工して良いかもしれませんね。
必要なもの
- トップコート
- ローラー
- 噴霧器
アシュフォードジャパンのサイトでは、噴霧器の使用を推奨しています。
作業手順
プライマー:下塗り。下地強化剤。
「アクアカラー」の場合は「ハードベース」と呼びます。
噴霧器でプライマーを散布し、ローラーで塗り広げます。出てこれるように奥から塗りましょう。その後風通しを良くして2~3時間乾燥させます。
私は基礎部分のコンクリも塗りたかったので、そこはコテバケで塗りました。
わずかに濡れ色になり、表面がコートされたのがわかります。
クリア:上塗り用の保護塗料。
「アクアカラー・マット仕上げ」の場合は「マットコート」と呼びます。
プライマーの時と全く同じです。
基礎部分はコテバケで塗り、噴霧器でクリアを散布し、ローラーで塗り広げます。風通しを良くし、1~2時間乾燥させます。メーカー推奨は2回塗りですので、これを2回繰り返します。
私は塗料が余ったので3回繰り返しました。
8月だったので汗だくです。。
うわー!クリア塗るとガラッと雰囲気変わりました!感動です!
まとめ
以上で作業完了です。お疲れ様でした!
この記事が、これからコンクリ床DIYに挑戦する方の助けになれば嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
番外編
最後に番外編として、私の使ったホウキの画像を紹介します。
先にも触れましたが、グラインダー作業時、私は集塵機の存在を知らず、ホウキで粉塵の掃除をしていました。
もちろん効率は最悪で、【5分グラインダー】→【粉塵で真っ白】→【ホウキで10分掃除】の繰り返し。
その結果、ホウキの先端がこうなりました。
ここで学んだ事!
- まずは情報収集
- もっと情報収集し、集塵機の存在に気付いていれば、もっと時短できたはず。。
- あるいは、この作業に関する情報がもっと発信されていれば、僕も気付けたはず。。
- 効率的なやり方で
- 手段・道具の選び方次第で、作業時間も出来栄えも大きく変わる事を知りました。。
- とにかくやり遂げる
- あり得ない程非効率なやり方でしたが、なんとかゴール出来ました。終わらせることは自身につながりました
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