こんにちはマリモです。
現在、空き事務所だった物件をDIYで内装リフォーム中です。
今回は、壁に漆喰を塗ります。
内装DIY記事はこちら。
嗚呼、憧れの漆喰壁
みなさん、インテリアはどんなテイストのものが好みですか?
私は、雑誌「ComeHome」や、DIY書籍「丸林さん家シリーズ」のテイストがとても好きです。
私は図書館で借りて読んでいます。
ナチュラルで、ほんのり英国調で、古材やビンテージ家具がいい雰囲気で。とても素敵なのです。
そんな本の中で良く登場するのが、漆喰壁。
「うわぁ、素敵だなぁ。」ってやつは、だいたい漆喰壁だったりします。
漆喰は無垢材や古い家具とよく合います。そしてビニール壁紙では出せない、本物の質感があります。
なりゆきで、漆喰塗る。
そんな漆喰壁ですが、初心者がDIYするにはちょっと敷居が高く、私も諦めていました。
ところが一年前、いろんな偶然が重なり(?)ど素人の私が事務所件店舗の内装を全てDIYする事に。。ちなみに当時の私はDIY経験ゼロです。
壁はクロス張り替えでもよかったのですが、どうせやるんなら漆喰!とすぐに決まり、全ての壁に漆喰を塗りました。
そんな私が、やってみて気づいた、漆喰壁DIYについて解説します。
この記事は、以下のような人におすすめ!
「漆喰壁をDIYしたい」けど、
・素人でもできるか気になる方
・費用が気になる人
・モルモルでの施工を検討している人
それでは行ってみましょう!
漆喰系との出会い
やる覚悟が決まり、情報を集めていると、漆喰系塗料というものがある事を知ります。
漆喰系?
漆喰系塗料
漆喰系塗料とは
- 漆喰状の水性塗料の様なもの
- 練ってある状態で密閉容器に収まっているので、「開けてすぐ塗れる」
- 保管は「蓋を閉めるだけ」
- 漆喰の様な湿度調整機能は無い
- 漆喰よりも価格が高い
私の場合、たったひとりで天井・壁・床・水回り・建具のDIYをやる事になったので、工数削減が最優先事項!練る手間が不要と言う点だけでも、漆喰系塗料はとても魅力的でした。
漆喰系の特徴
ものすごく簡単に書くと、こんな感じ。
メリット | デメリット |
---|---|
練らずにすぐ塗れる。 | 高い |
コスパ比較
漆喰系塗料(モルモル) 14kg缶 | 大和しっくい 20kg袋 | |
---|---|---|
金額 | ¥9,979 | ¥4,710 |
塗り面積(メーカー表記) | 14㎡ | 16㎡ |
1㎡あたりの金額 | ¥713 | ¥294 |
価格差:なんと漆喰の2.4倍!
漆喰の安さが目立ちますが、練る手間は想像以上。量によっては攪拌機の購入も必要になります。どちらを選択するかは、何を優先するか次第ですね。
自分、見た目っス。
漆喰か漆喰系かで悩み、漆喰系塗料のメーカーサイトやレビュー記事をいくつか読みました。そこには成分の比較なんかも書かれてありましたが、全然頭に入って来ません(笑)
私の場合そこはぶっちゃけどうでも良くて、とにかく漆喰っぽければ良かったんですね。
そう、見た目っス。。なんかチャラくて軽薄な感じですが、本当なんだからしょうがない。
そうなると、漆喰系塗料の質感が気になってきます。。
良いじゃん、漆喰系。
悶々と悩み続けている頃、偶然訪れた雑貨屋さんが漆喰壁でした。
店主に尋ねると、なんと漆喰・漆喰系塗料(モルモル)両方使ったとの事!
なんたる幸運!漆喰壁とモルモル壁の質感比較が1つの店内で出来ました。そして結論に至ります。
質感は、「言うほど変わらない。」
( 注意:個人の感性に寄ります。。)
「へー、漆喰系良いじゃん!」ってなりました。実際の仕上がりを見て納得できたので、商品もモルモルに決定。
できれば実物の質感を確認しておきたい。
漆喰壁に出逢ったら、何を塗ったのか店の人に聞いてみよう!
かかった金額:4万円
施工面積:ざっくり70㎡の場合。
商品名 | 価格 |
---|---|
モルモル 14kg (14㎡用)× 4ケース | ¥32,697 |
アクドメール | ¥3,582 |
左官コテ大小2つ | ¥1,200 |
マスカー 6巻 | ¥916 |
ブルーシート1.8m×2.7m | ¥598 |
ファイバーテープ | ¥1,180 |
合計 | ¥40,173 |
漆喰系塗料は高くつくので、広い面積を塗る場合はよけい割高に感じます。
私の場合は、床面積40㎡の物件で、壁面積ざっくり70㎡くらいを漆喰で塗り、約4万円でした。
狭めの部屋とか、壁2〜3面だけだったら、モルモル1缶で良いので、¥17,000くらいかな。
かかった時間:10日
10日。長いなぁ。
この期間ちょっとだけ他の作業もやったので実際はもう少し短いかもです。でもど素人がたった一人で70㎡塗るとこのくらいかかるんじゃないかなと。
マスキング時間かかるし(トイレとかやばい)、シーラー塗ると乾燥に時間かかるし、塗る以外のとこで結構時間取られます。
6畳間くらいなら3日で行けるかなぁ。
必要なもの解説
1、漆喰・漆喰系塗料
漆喰か、漆喰系か。漆喰ならどれにするか、漆喰系ならどの商品か、情報をしっかり集めて決めておきましょう。
使う量は?
施工面積70㎡でモルモル14kg缶を4つ使用しました。メーカー表記1缶で14㎡ですが、それより少し広く塗れました。
実際の施工面積:70㎡
メーカー表記:1缶14㎡ × 4缶 = 56㎡
1缶で17.5㎡塗れました。使用量は塗る厚み次第ですが、実際に塗ってみないと分からないと思います。余らせると勿体無いので最初は少なめに購入し、足りなさそうなら追加注文しましょう。
2、シーラー
シーラーとは?
簡単にいうと糊の様なもので、塗ると固まって漆喰が壁にくっ付きやすくなります。
壁の汚れが浮き出るのを防ぐ効果もあります。
漆喰の場合は塗った方が良いです。
モルモルだと、シーラーは必要ないとメーカーサイトに書かれています。
ただし壁が汚れている場合はシーラーを塗りましょう。汚れが漆喰に染み出してくる事があります。僕は塗りました。
シーラー 塗る/塗らない問題
- 漆喰
- シーラー必要
- シーラー必要
- 漆喰系塗料
- 基本不要
- 壁に汚れあれば必要
3、左官ゴテ・盛板・バケツ(トレー)など
コテ
コテは大小2つは必要です。もっと小さいのがあっても良かった。私は百均のもんじゃのヘラも使いました。
おたま
漆喰を盛板に載せる時に使います。私はモルモルのケースに突っ込んでそのまま保管していました。百均で買いましょう。
盛板
板に取ってがついたやつです。
持ち手や表面に養生テープを貼って使いましょう。固まった漆喰は剥がすのがとても大変なので、ひと作業毎に毎回張り替えて使います。
トレー
コテを水に付けておく容器。
漆喰の付いたコテはすぐにガチガチに固まります。使っていないコテは常に水に浸けておきましょう。バケツよりも、コテ全体が水に浸かるサイズの長方形のトレーがおすすめ。Watts(百均)の工具箱がピッタリでした(写真参照)
4、マスキングテープ・マスカー
マスキングテープ
漆喰を塗りたくないところに貼ります。いくつあっても良いので、たくさん買っておきましょう。マステ切れて作業出来ないとか悔しすぎます。
マスカー
広い面のマスキングで使います。窓を窓ガラスごとマスキングしたり、床や便器などのマスキングでも使います。塗装が心配な箇所はマスキングテープの上から貼ります。
作業の流れ
モルモルの場合、ビニールクロスの上から塗れるので基本的に壁紙を剥がす必要はありません。
私の場合は、壁紙の劣化が気になったので剥がしました。
Point
壁紙の剥がし方
カッターで剥がす
色々試した結果行き着いた方法です。(安全ではないので、お勧めはできません。。)
- カッターの刃を全部出す。
- 刃を浅い角度に寝かせ、壁をごく薄くスライスする様に壁紙を剥がす。
この方法が一番楽で綺麗で早かったです。ただし、カッター刃がちょくちょく折れて安全とは言えず、ここで堂々とオススメできません。それと、慣れないうちは角度をミスって石膏ボードまで切ったりしがちなので、序盤は慎重に行きましょう。
マスキングテープとマスカーで、漆喰を塗らない箇所をマスキングします。
漆喰塗ってる時に「あ、ここやって無かったわ。」となると結構大変なので、漏れがないか念入りにチェックしましょう。塗装がデリケートな箇所はマスキングテープを貼って、その上からマスカーを貼りましょう。
Point 1
養生テープは使わない
養生テープ(よくある緑色のテープ)は粘着力が強すぎるので使わないようにしましょう。剥がした後もテープの一部が残ったり、塗装ごと剥げたりします。
Point 2
床は広めに養生
漆喰は思った以上に広い範囲まで飛び散ります。床は想像の2倍くらいの奥行きでブルーシートを敷いておきましょう。
漆喰系塗料によっては必要ないものもあります。モルモルを壁紙の上から塗る場合などはシーラー不要です。私は壁紙を剥がしたので塗りました。
いよいよ漆喰を塗ります。
基本的な塗り方については、NURI2のサイトが分かりやすくオススメです。
https://nuri2.jp/howto/step1.html
Point 1
捨ててもいい洋服で
初心者は漆喰をボトボト落とします。漆喰は乾くとガチガチに固まるので、着ているものは1回の作業で捨てることになりました。捨てても良い服で塗りましょう。
Point 2
コテで塗ろう
DIYですからやり方は自由。どう塗ろうが誰にも文句は言われません。モルモル公式でもビニール手袋で塗る事を推奨しています。ですが個人的にはコテで塗る事をおすすめします。
コテ塗りのメリット
- 薄く塗れる
- 材料の節約
- 繊細な印象に仕上がる
- 表現の幅が広い
- 様々なテイストの表面仕上げが可能
Point 3
理想の仕上げをイメージしておく
イメージできていないものは作れません。自分が「どのように仕上げたいのか」というイメージをハッキリさせておきましょう。決していきなり塗り始めてはいけません。イメージがない状態で塗り出すと、なんとも当たり障りのない感じや、取り返しがつかないほど奇抜なモノに仕上がるからです。
漆喰壁を沢山見て解像度を上げ、好みの仕上げをイメージ出来るようにしておきましょう。塗るのはその後です!
Point 4
最初の壁は「どうでもいい壁」で
どうでも良い壁など存在しない事は知っています!要するに最初は必ず失敗するヨという事です。
ちなみに私は、入って正面の一番目立つ壁を最初に塗り、大失敗しました。最初はトイレとか、洗面所とか、あまり目立たない2軍・3軍的な壁から始めましょう。
漆喰が乾く前にマスキング剥がします。
Point
剥がすのは、「乾く前」
私は「乾いた後」と勘違いしていて、漆喰固まってて剥がしにくいわ、剥がすと割れるわで大変な事になりました。
必ず乾く前に剥がします。
以上で作業終了です!お疲れ様でした。
ビフォー・アフター
それではいくつかビフォアフ見てみましょう。
写真では質感が伝わらないのが悔しい・・・
漆喰はやっぱり最高ですよー!
モルモルですが。。
感想
ペンキの白と完全一致
白にも色んな白があると思いますが、モルモルの色は白いペンキと全く同じ色でした。(漆喰も同じかも。。)
私は扉の枠や押し入れの中を白いペンキで塗ったのですが、モルモルとの色の境目も無く、とても自然に仕上がりました。
臭い強め
広い面積を一気に塗った為か、結構臭いました。水性ペンキの臭いをさらに強烈にした感じ。。
私はあまり臭いに敏感ではないのですが、塗った後1ヶ月くらいは臭いを感じました。
結論:モルモルでよかった
長所も短所もありますが、
- 練る手間が省けた
- 保管が楽
- 質感はほぼ漆喰
以上から、モルモルを選んで良かったと思っています。
「モルモル」は、初めての漆喰におすすめ!
コメント
コメント一覧 (2件)
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[…] 前回、床をコンクリ打ちっぱなしにして、壁に漆喰を塗りました。 […]